ビバンセとコンサータの違い 実際の患者さんのご意見もふまえて

改めてですが、注意欠如多動症(ADHD)のお薬であるビバンセとコンサータの違いについて書きますね![]()
最近、患者さんやご家族から、ビバンセとコンサータの使い分けをどうしたらいいかよく聞かれます。
これまではビバンセが他のADHD薬(コンサータ、インチュニブ、アトモキセチン)が継続内服できない際のセカンドチョイスだったため、そこまで薬剤選択に悩まなかったのですが、
R8年6月からビバンセを第一選択薬として選ぶことが可能になり、コンサータかビバンセか選ぶ必要が出てきたのです![]()
まずざっくりと注意欠如多動症薬のおさらいです![]()
4剤のみになります!!
コンサータ→
日中の10~12時間のみ効果。しっかりと不注意、集中力持続困難、衝動性に効く。中枢神経刺激薬であるため依存性を認める。
ビバンセ→ 18歳以上は初回処方できない。
日中の11~14時間の効果。しっかりと不注意、集中力持続困難、衝動性に効く。中枢神経刺激薬であるため依存性を認める。
インチュニブ→
24時間の効果。おもに衝動性、かんしゃくなどの感情面、反社会的な問題行動に効果あり。依存性なし。(集中力の改善効果はやや乏しい。副作用で眠気がでやすい。)
アトモキセチン→
24時間の効果。ふんわりと不注意、多動性、衝動性に効果あり。依存性なし。
このようにADHD薬4剤をまとめてみると、コンサータとビバンセの効果がにていると思う方が多いと思います。では、どのように使い分けるのかを記載していきます![]()
効果について
どちらも日中の不注意・集中力維持困難の改善、作業の処理速度の上昇、衝動性の改善をシャープに認めます。
コンサータの方がシャープに効き始めて、ストンと効果が切れます。そのため、朝と夕に頭痛や倦怠感、自律神経失調症状がでやすいです。
一方で、ビバンセはゆっくり効き始めてゆっくり切れるため、朝と夕方の頭痛などの副作用はコンサータより少ない印象です。
また、コンサータよりも基本的にビバンセの方が効果が長いです。
ビバンセの方がセロトニン系に作用するため、不安、憂うつ感、イライラの副作用が起こりにくいと言われます。また、
ビバンセは海外では過食性障害への認可がある国もあり、セロトニンを介した食欲抑制や衝動抑制、感情調節効果があると言われております。
食欲不振はどちらのお薬でも認めますが、内服量によるために一概にどちらが強いとも言いにくいです。しかし、日中の集中力の改善効果と食欲不振は感覚的に比例していると思います。
ここまで、聞くと、全体的にビバンセの方が効果がオールマイティーにあり時間も長いと認識されると思います。
そのため、コンサータの方がビバンセよりも優っている点も書いておきます![]()
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・18歳以上で初めて処方をされる方では、ビバンセは処方できません。コンサータ一択です!
・コンサータの方が半額くらいに安いです。ビバンセは3割負担にて1日300~500円近くかかるため、金額的にコンサータを選ばれる方は少なくありません![]()
・コンサータの方が血中濃度がシャープに上がるので、「効果がきた!」と感じる方が多いようです。(依存性への注意が必要です)
AIによる一般的な説明は下に載せたので、また見ておいて下さい。
コンサータ(メチルフェニデート塩酸塩)
作用機序: ドパミン、ノルアドレナリンの再取り込み阻害に作用し濃度を高める。
効果・対象: 6歳以上の小児から成人まで処方可能。比較的シャープに効果が発現し、不注意、多動性、衝動性の3症状に対してバランスよく効果を発揮する。
効果時間: OROS(外殻浸透圧制御放出)システムという特殊なカプセル構造を採用しており、約12時間にわたって効果が持続する。
副作用: 主なものとして食欲減退、不眠、頭痛、心拍数増加、血圧上昇など。
薬価・管理: 1錠あたり約330〜440円程度である。第1種向精神薬に指定。
ビバンセ(リスデキサフェニラミンメシル酸塩)
作用機序: 体内で代謝されて初めて活性を持つ「プロドラッグ」。ドパミンとノルアドレナリンの再取り込みを阻害するだけでなく、神経終末からの放出自体を促進する。マイルドではあるが、セロトニン系への作用も認める。
効果・対象: 初回の処方対象は6歳以上18歳未満の小児期のみ(18歳未満から継続している場合は成人後も使用可能)。
プロドラッグであるため効果発現が緩やかで安定しており、コンサータよりも強力な症状改善効果を示すことがある。効果時間は約11〜14時間。
副作用: コンサータと共通して食欲減退や不眠、動悸、血圧上昇など。
薬価・管理: 1錠あたり約620〜900円程度。覚せい剤の原料として法律上は扱われる。
名駅さこうメンタルクリニック
院長 丹羽亮平
・子どものこころ専門医
・日本児童青年精神医学会 専門医・指導医
・日本精神神経学会認定 精神科専門医
・日本精神神経学会認定 精神科専門医制度指導医
・精神保健指定医


