ホーム > クリニックブログ > バルプロ酸(デパケン・セレニカ)について 片頭痛に適応

バルプロ酸(デパケン・セレニカ)について 片頭痛に適応

院長 丹羽 亮平 先生

名駅さこうメンタルクリニック
 院長 丹羽亮平

日本精神神経学会認定 精神科専門医
子どものこころ専門医
日本児童青年精神医学会 認定医
日本精神神経学会認定 精神科専門医制度指導医
厚生労働省 精神保健指定医
子どものこころ専門医機構 認定指導医

最近、毎日忙しい日が続きます。

 

 

 

 バルプロ酸は比較的古くから販売されている薬であり、調べてみると1975年頃から抗てんかん薬として販売されております。

 

 そして、現在もバルプロ酸は抗てんかん薬として全般発作や性格行動障害に対して中心となる治療薬ですし、

 

 双極性障害にもよく使われる使用頻度の高い薬剤ですが、2010年に再び適応疾患が増えたことはとても感慨深い思いがします。

 

 2010年から「片頭痛発作の発症抑制」の適応が追加されました。

 

 

 こういった長年の使用実績を認める薬剤は、実際の臨床レベルの副作用や安全性が分かっていることや、既存のデータを生かせる「低コスト性」(最近の新規販売の薬は高価なものが多いです。)が特筆すべきであり、古くからある薬剤が再度見直される利点を大いに感じます。

 

 薬剤の分野にもエコな発想が求められるのですね。

 

 

 

 

名駅さこうメンタルクリニック

院長 丹羽亮平

 

 

 

〒451-0052

愛知県名古屋市西区栄生2-7-5 キョーワ調剤薬局2F

電話 : 052-551-7717

FAX : 052-551-7727