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抗うつ薬と車の運転

院長 丹羽 亮平 先生

名駅さこうメンタルクリニック
 院長 丹羽亮平

日本精神神経学会認定 精神科専門医
子どものこころ専門医
日本児童青年精神医学会 認定医
日本精神神経学会認定 精神科専門医制度指導医
厚生労働省 精神保健指定医
子どものこころ専門医機構 認定指導医

 先日、診察中のご相談にて、

「抗うつ薬を内服しているため仕事復帰時に車の運転ができないのではないか」

というお話を受けました。

 

 

 その方の飲んでいらっしゃる抗うつ薬は運転禁止ではなかったので、

「精神症状が安定しており眠気がなく判断力の保たれている状況では、注意しながら運転して良いこと」をお伝えしました。

 

 以前に比較すると、現在は多くの抗うつ薬が運転禁止ではなくなりました。

 

 

 

 

丸レッドセロトニン選択的再取り込み阻害薬(SSRI)

 

エスシタロプラム(レクサプロ)、セルトラリン(ジェイゾロフト)、パロキセリン(パキシル)

 

丸レッドセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI )

 

ミルナシプラン(トレドミン)、デュロキセチン(サインバルタ)、べンラファキシン(イフェクサー)

 

丸レッドセロトニン再取り込み阻害・セロトニン受容体調節薬(S‐RIM)

 

ボルチオキセチン(トリンテリックス)

 

 

 上記薬の抗うつ薬が運転可能です。

 

 実際の診察では、抗うつ作用についていえば、ほとんど上記薬にて足りているため、抗うつ薬にて運転禁止と説明することはほぼなくなりました。

 

 しかし、睡眠剤や抗不安薬の併用のある際は、そちらで運転禁止となることがしばしばあります。

 

 

 

次回はトリンテリックスとレクサプロの話です。

 

 

 

名駅さこうメンタルクリニック

丹羽亮平

 

 

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