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漢方薬に中毒性

院長 丹羽 亮平 先生

名駅さこうメンタルクリニック
 院長 丹羽亮平

日本精神神経学会認定 精神科専門医
子どものこころ専門医
日本児童青年精神医学会 認定医
日本精神神経学会認定 精神科専門医制度指導医
厚生労働省 精神保健指定医
子どものこころ専門医機構 認定指導医

 花粉症のシーズンや鼻風邪の時、内服するならば僕は『小青竜湯』を選ぶことが多いです。

 

 風邪薬として有名な葛根湯と同じように、マオウ(麻黄)、ケイヒ(桂皮)が主成分となり、発汗を促し温め風邪を発散させます。抗ウイルス効果も言われています。

 実際使用する分には、眠気がなく鼻水がおさまり元気が出るので使用感がいいです。

 

 

 小青竜湯のメインとなる生薬「マオウ」は主成分がエフェドリンです。

 エフィドリンとは薬理学的に構造がメタンフェタミン(覚せい剤の成分)と非常に似ており、メタンフェタミンほどではありませんが、中枢神経系の賦活効果があります。

 つまり、交感神経系を刺激します。(→その結果、鼻水を止めたり眠気・倦怠感を軽快させ元気な気分にさせます。)

 

 マオウの副作用は交感神経系の亢進に伴う症状で、心血管系(血圧↑、動悸)、発汗、不安や不眠、抑うつなどの精神症状がありますが、また、エフェドリンが主成分のため依存性が生じる可能性があります。

(交感神経賦活の作用があるコンサータと副作用はやはり同じ系統です。)

 

 マオウ主成分の葛根湯、小青竜湯はやはり長期使用は避けるべき漢方ですね。

 

 交感神経賦活効果はコンサータなど中枢神経賦活薬と比較するとはるかに弱いですが、

「風邪になると葛根湯を飲まないと落ち着かない」と訴える患者さんが時折いらっしゃるように、依存性は軽微ながらあります。

 

 

 

 また、主成分ではありませんが、小青竜湯にも「カンゾウ:甘草」が含まれます。

 複数の漢方を内服されてる方は、甘草の1日内服量に気をつけないと『偽性アルドステロン症』のリスクがあります。

 

 

 

 

 

旧名古屋ボストン美術館のジュラシック大恐竜展に行きました。

動く恐竜が面白かったです。

 

 

 

名駅さこうメンタルクリニック

丹羽亮平

 

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